なぜ、産後に股関節(足の付け根)の痛みが出てしまうのか?
専門家の立場から原因と対処方法をお伝えして行きますね。
まずは股関節の構造から少しお話させていただきます。
股関節の構造
股関節は両足の付け根にあり、上半身と下半身をつなぐとても重要な関節です。大腿骨(だいたいこつ・太ももの骨)の骨頭(こっとう)と呼ばれる丸い関節と、骨盤の部分に臼蓋(きゅうがい)(受け皿のような関節)という部分が組み合わさってできています。
その関節の表面は軟骨でおおわれ、股関節のまわりは筋肉や腱に囲まれて補強されています。 こうした組織が股関節を支え、安定した動きを与えています。
股関節の保護機能
股関節は、体の中でも人間の動作に深く関わり、繰り返し使用する部位です。股関節には、体を安定させたり、関節内で起こる摩擦や衝撃のダメージを減らすための優れた機能が備わっています。
股関節は生活の中で繰り返し使用する部位です。立っている時や座っている時に体を安定させたり、歩いたり、足を動かす時に使用されます。また意外かもしれませんが、腰を前や後ろの曲げたりする時にも下半身を固定する役割があります。つまり、日常生活ではほとんどと言っていいほど股関節は働いてくれます。
関節をよく使用するため関節内で起こる摩擦や衝撃のダメージを減らすための優れた機能が備わっています。股関節内の2つの骨の表面は、軟骨という2~7mm厚の水分の多いクッションの様なもので覆われています。また、股関節は関節包という袋に包まれ、その中は関節液と呼ばれる液体で満たされています。関節液は、関節を滑らか に動かす潤滑油の役割を果たすと共に、軟骨に酸素や栄養を与えています。
産後の股関節痛の原因は筋肉?
まず妊娠中は激しい運動も出来ない為、筋力が著しく低下してしまいす。さらに妊娠後期に骨盤を緩めて開かせる作用があるリラキシンが分泌されます。実は出産後も約半年間はそのリラキシンが分泌されていると言われています。その為、出産後のママさんの骨盤や身体の関節はゆるく、とても不安定な状態にあります。家で例えると、大黒柱がきちんと地面に刺さっておらず、フラフラした状態です。産後の骨盤周りは不安定な状態なのでそれをしっかりと支えようとして股関節回りにある筋肉に異常に固くなっているのです。そのために痛みが出ている可能性が多くあります。
それでは痛い所をさわってみてください。
- ゴリゴリ
- コリコリ
していませんか?
それは筋肉が固くなっているんです。
足に力を入れてない時には痛みは少なく、足を動かしたり、開いたりする時に痛みが増えるのが特徴です。
産後股関節に痛みが出るメカニズム
妊娠中の筋力低下
↓
リラキシンによる骨盤の不安定化
↓
股関節周りの筋肉が無理に骨盤を支えるため痛みが発生
↓
そのまま骨盤が捻れた入り歪んだままになるため、自力で治りにくくなる
このままにしておくと…どうなるの?
リラキシンは骨盤以外にも全身の関節に影響を与えます。そのため、身体全体も歪みやすくなります。
身体全体が歪むと、尿漏れ、子宮脱、肩こりや腰痛、頭痛などが発症してします可能性があります。
自分で出来る股関節痛みの対策方法は?
今すぐ出来る3つの対策
骨盤ベルトやトコちゃんベルトを装着する
骨盤がゆるゆるで不安定な状態を少しでも改善させる為にはベルトを使用する事も有効です。
痛みが軽減することもあります。
[caption id="attachment_3574" align="alignnone" width="300"] 201305171815[/caption]
姿勢を正しくする
姿勢が悪いとさらに骨盤の歪みをひどくしてしまいます。逆に姿勢を良くすると骨盤の歪みが正い方向へ矯正されることがあります。産後は特に反り腰になっているので前抱っこは極力減らされるとよいでしょう。
その他気をつける事
- 足を組まない
- 横すわりをしない
- がに股で歩かない
- 片側で子供を抱かない
股関節ストレッチをおこなう
股関節の痛みを軽減するストレッチをご紹介します。無理せず少しづつ行って下さい。痛みが増す場合はやめておきましょう。
①椅子に座ります。
②両膝をこぶし一個分広げましょう。内側に5回力を入れて押しましょう。
③両手のひらを膝の外に置きます。軽く抵抗を加えながら膝を外に5回広げましょう。
④傷みのない膝の上に両手を起きます。軽く抵抗を加えながら膝を上に5回上げましょう。(左右行う)
⑤足を軽く持ち上げ、太ももの裏に両手をおきます。軽く抵抗を加えながら膝を5回伸ばしましょう。(左右行う)
キャンペーン
.
\HPからのご予約に限り/
骨盤矯正コース
初回 4,400円(税込)
※2回目以降~ 7,700円
ご予約時に「HP見た」とお声かけください
.
産後の腰痛で悩んでいた患者様からの喜びの声をご覧ください!
足のつけ根の痛みがあったことさえ忘れてしまいました!
A.O様
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
産後の骨盤のゆがみは仙骨矯正で治して、職場のある岐阜へ戻ってきました。岐阜に戻ってきて数日経たないうちに、階段から落ちてしまい、左足のつけ根に違和感がでました。月日が経つとともに左足のつけ根の違和感は痛みに変わってきたため、ここあ接骨院にお世話になることにしました。1ヶ月ぐらい施術をしてもらった時点で左足のつけ根の痛みも、それに伴う腰の痛みもなくなってきて、今までは左足のつけ根の痛みがあったことさえ、忘れて腰の痛みの治療に専念するようになりました。施術時には自分のできるストレッチや歩き方を改善しただけで腰痛が気にならなくなりました。又、バンドを巻く習慣ができ、特にデスクワークをする時にバンドを巻くようにしたら、長くすわっていても腰が痛くなくなりました。